私、昨日のブログで池田佳隆衆議院議員…おっと、新たに増えた方の肩書でお呼びしましょう。池田佳隆容疑者に、申し訳ない事を書いてしまいました。
「池田佳隆議員に関するメモ」より
池田容疑者は、旧民主党が大敗して自公連立(安倍)政権の復活につながった2012年の衆院選こそ選挙区で当選していますが、その後はずっと選挙区で落選し、比例で復活となっています。
これだけ、有権者には直接「選ばれない」事を繰り返しても、党内の有力者・派閥に取り入ると、しまいには逮捕されるまで国会議員でいられるのか…と、素直な驚愕で書きました。
ところが!実は上には上がいたのです。
他でもない、昨日の記事でも名前を出した、山本朋広ことマザームーン衆議院議員(逆!逆!(笑))です。
では、クイズです!
ちなみに、ポスターにはこう書いてあるので正解は5回?確かに、結果だけ見るとそうなのですが…
なんと山本議員は、いままで6回立候補し、選挙区ではすべて落選して、比例で5回復活当選しています(1回は比例でも落選)。
最初に立候補して落選した2005年は「小泉チルドレン」が大量当選した、自民党無双の選挙でしたが、そこでも落選。また、5回目の選挙である2017年などは、2位にも16000票以上離された3位という惨敗でしたが、それでも比例で復活。
マザームーンだの色々あったので、次の選挙では比例名簿に入れない事になっているようですが、はてさてどうなるのか?
安倍チルドレンが大量に当選した2012年の1回だけで、あとは結構な差での落選とはいえ、選挙区で当選した事のある池田容疑者はず〜っとマシでした(?)。
それにしても、参議院はともかく、衆議院で1回も選挙区で当選した事が無く比例復活のみの議員がいたとは、知りませんでした。
ちなみに、ウクライナ戦争論2最終章の「我、マインドコントられる。ゆえに壺あり!」から引用したこのコマの中でも、山本のほかに参院議員の山谷えり子と井上義行は、自民より前に所属していた党での選挙を含め、比例でしか当選した事がありません。
上記の絵以外で、このブログの読者の皆さんに馴染み深い(笑)所だと、青山繁晴は参院で2回とも比例当選、長島昭久は自民に入党して最初となる前回の衆院選は選挙区で落選し比例復活。和田政宗なんかも、候補者調整が理由との事ですが比例での当選です。
比例代表制は、まるで男系男子固執 & 壺議員の製造装置!
比例代表制の欠点として、特に自民のような巨大政党であればなおさら、党内の有力者や派閥の意向という「内向きで私的な要素」で、国民の代表たる国会議員が決まってしまいやすいというものがあります。
ただ、本当はメリットであるはずの、少数意見・小規模政党をフォローしやすいという点も、前回2022年の参院選をみると…
国外逃亡の末に逮捕されたガーシーこと東谷義和(NHK党)
陛下に側室をとまで言うゴリゴリ男系固執の神谷宗幣(参政党)
実質3ヶ月でやめてしまった水道橋博士(れいわ)
こうしてみると、まともな少数意見を国会に反映させるのに役立っているのか…?たいへん疑問になってしまいます。
総合的に見れば、比例代表は選挙制度の中に置いておくメリットのある方式なのかもしれません(ちょっと追加で勉強します)。
一方、初出馬から約20年にわたって選挙区で当選した事がない候補者がずっと比例復活で議員にされ、防衛副大臣や内閣府副大臣といったポストも歴任。一方でそうした人物が、危険なカルト団体が政権をステルス侵略するための絶好の侵入口になってしまっているのは、背筋の凍るほどホラーな現実です。
比例代表制が、権力者にとって都合の良いツールにも、政治空間を劣化させる原因にもならないよう、そこで当選した議員たちの選挙時以降の動向も含めて注視する必要があると思います。